麻の葉文様は、六角形を基礎にした幾何学文で、古くは平安時代の仏像や伽藍の切金細工のなかにみられ、また着物や長襦袢のほか絣織物にもあります。麻の葉は丈夫ですくすくとまっすぐに伸びることから、子供に麻素材で作られた前掛けや、産着に「背守り」と言って、背中に色糸を刺し子縫いして成長を願って用いる風習があります。地紋としては、あしらわれる編み目が悪縁を通さないとして、また生い茂った麻を泰麻(退魔)として喜ばれます。

扇骨の産地、近江高島より別誂えさせた上に、京都深草の手張り職人により仕立て上げました。一般的な7寸扇子よりもひとまわり大きめの7寸5分扇です。逆側に拡げると絵柄の意味が出てくる『絡繰り扇』になっています。

サイズ(拡げたとき) 約W400×H230mm
サイズ(閉じたとき) 約W30×H230mm
素材 和紙
仕様 手張り製・国産扇骨25本
包装 貼箱入・紅白ゴム